はじめに
難聴の方との会話において私が気をつけていることを書きます。
耳元で大声を出さない
耳元で声を出すということは相手の顔に自分の顔を近づけるということです。
顔が近すぎるという状況は,人によってはかなり不快です。
威圧感を与えることもあります。
耳元で大声を出すということは,人を脅す方法の一つであり,聴覚の異常を起こしうる暴力にもなりえます。
耳元で話すのは最後の手段だと思います。
よく通る声を出す
発声についての正確な知識はありませんので,直感的な話になります。
相手の耳に向かって声を出すのではなく,部屋全体に声が響き渡るように,天井に向かって声を出すようにすると,よく通る声になるような気がします。
大きな声だけれどもやさしい声になるようにする
大きな声を出そうとして怒鳴り声になってしまうことがあります。
恐怖感を与えてしまうと話は通じにくくなります。
音楽教室などでボイストレーニングを受けてみるのもいいかもしれませんね。
もしかしたら,怒鳴り声のようになってしまうのは,相手が難聴であることにいらだっているからかもしれません。
気持ちのもちようも大切です。
話に注意を向けてもらう
聴覚が正常であっても,話に集中していなければ聞こえません。
集中できない原因は様々ですので,状況に応じて対処することになります。
相手の視界に入ってから話すようにすることは,基本的な技術として重要だと思います。
「やさしい日本語」を心がける
知らない言葉や,普段使わない言葉は聞き取りにくいものです。
「やさしい日本語」という表現は,外国人にも分かりやすい日本語という意味で使われることが多いのですが,外国人だけのものではありません。
外国人にとって分かりやすい表現は,誰にとっても分かりやすいことがほとんどです。
聞き取ってもらえなかったときに,同じ言葉を繰り返す人が多いのですが,難しい言葉のままでは,音量をあげても聞き取ってもらえないことが多いようです。
表現を変えたほうがうまくいきます。
話に興味をもってもらう
そもそも話を聞いていないということは,けっこうあります。
簡単ではありませんが,まずは興味をもってもらわなければなりません。
おわりに
会話がなりたたないのは耳が遠いからというのは,会話がなりたたないのを相手のせいにしているということです。
相手のせいにする前に,まずは自分の技術を磨くことが大切だと思います。
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2022 年11 月 21 日
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