理学療法士に向いているのはどんな人?

理学療法士という仕事の適性について考えてみたいと思います。

まずは,理学療法士に求められる能力をあげてみましょう。

理学療法士は人間相手の仕事です。
どんな相手とも信頼関係を築くことができなければなりません。

理学療法士は障害者が抱える問題を解決しなければなりません。
マニュアルどうりに淡々と進む仕事ではなく,自分で考えて問題を解決しなければなりません。
考える力が求められます。

資格を得るためにはかなりの量の勉強が必要です。
資格をとってからもずっと勉強をしなければなりません。
技術練習も続ける必要があります。
勉強や練習が好きでないと務まりません。

勉強の内容は,医学を学ぶという点では理系寄りです。
数学や物理も少し求められます。
その一方で,人間相手の仕事という点では文系です。
文系,理系に関係なく学ぶ必要があります。

理学療法の治療技術には様々なものがあります。
動作を介助する技術は格闘技に通ずるところがあったりします。
筋力が必要な技術もたくさんあります。
つまり,理学療法は体育会系です。

また,繊細な技術も求められます。
小さな関節をmm単位で正確に動かすことが求められます。
職人的な手先の器用さが求められます。

他にも様々な能力が求められますが,こうやって理学療法士に求められる能力をあげていくと,「自分には無理!」という気になってきます。
でも安心してください。
すべて完璧にできる理学療法士は,多分いません。
現場で働いている理学療法士のほとんどは,悩みを抱えながらなんとかやっています。

では,理学療法士の適性をまとめるとどうなるでしょう?

私が考える理学療法士に向いている人は,「まったくだめ」という分野がない人です。

人間関係を築くのが少し苦手でもなんとかなります。
でも,人と関わるのが嫌で嫌で仕方がない,誰とも関わらずに生きていきたいという人には,理学療法士という仕事は苦痛以外の何物でもありません。

勉強が不得意でも,続けていれば少しづつできるようになります。
でも,勉強は絶対にしたくないとか,本は一切読みたくないとなると,国家試験に合格するレベルには到達できません。

進路を考えている人,理学療法の学校や仕事を辞めようかと悩んでいる人におすすめしたいことがあります。
向いていないと諦める前に,本当に「まったくだめ」なのかを冷静に考えてみてください。
短所は長所で補うことができます。
仲間が助けてくれることもあります。

2018年8月26日

続きがあります。

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