理学療法士養成校に入学する前に準備しておきたいこと

はじめに

理学療法士養成校への進学が決まった皆さん,合格おめでとうございます。
ほっと一安心ですね。
でも,勉強についていけるか?と不安を感じている方も多いのではないでしょうか?

養成校に入学してまず最初にぶち当たる壁はやはり勉強です。
各科目の試験に合格しなければなりません。
でも大丈夫です。
ほとんどの人はなんとかなります。

本当の壁は実習に出たり,実際に働きだしたときに現れます。

問題解決と人間関係です。

詳しくみていきましょう。

問題解決

理学療法士の仕事は,患者の困りごとをなんとかすることです。
何に困っているのかを知り,どうしてそうなるかを分析し,解決する方法を考え,考えた方法を実行しなければなりません。
分析して考えることがうまくできない学生はたくさんいます。

学校の筆記試験では,暗記力が問われることがほとんです。
考えることが苦手でも,試験には合格し,進級していくことができます。
そして,患者を前にして初めて,考えることができていないことに気づきます。

人間関係

理学療法は人間相手の仕事です。

何に困っているのかをちゃんと知ろうとするなら,本音で語ってもらう必要があります。
人は信頼している人にしか本音は話しません。
解決方法が分かっても,それを患者がやってみようと思わなければ意味がありません。
嫌いな人が言っていることは,やる気になりません。

学校の筆記試験で人間関係を問われることはまずありません。
多くの若者は,自分とは違う考え方の人としっかり向き合った経験がありません。
ですので,人間関係を築く能力が低くても気づいていないことがあります。

これらの,「問題解決能力」や「よい人間関係を築く能力」はすぐに身につくものではありません。
できるだけ早く練習を始めた方が有利です。
つまり,入学前から準備をしておいた方がいいということになります。

次に,どんな準備をすればいいのかについて説明したいと思います。

問題を放置しない

困ったことが起こったら,解決方法を考えて実行するという経験を積むことが大切です。
経験を積むことで少しづつできるようになります。
また,他人の問題に関わるのであれば,難しい人間関係を経験することになります。

もちろん,やりすぎは危険です。
より大きな問題に発展させてしまうかもしれません。
加減が難しく,注意が必要です。

現実的に実行できそうなところを挙げてみます。

部活を続ける

部活は引退しているとは思いますが,可能な範囲で続けるのはお勧めです。
特に,運動部での後輩指導はお勧めです。
なぜなら,後輩のフォームを見て,改善すべきところを一緒に直すということは,理学療法で行うことそのものだからです。

病院に行く

あまり深刻ではない健康上のトラブルで,ちょっと我慢すれば済むようなことってありますよね(私の場合,高校生のときに軽い花粉症が始まりました)。
そういうとき,病院に行くかどうか迷うのであれば,行ってみたらいいと思います。

診断を確定するプロセスをじっくりと観察してみるといいでしょう。

「私がやります」

ちょっとしたトラブルには積極的に首を突っ込むのがいいと思います。

例えば,学校行事の集合時間に来ていない生徒がいて,先生が「誰か LINE して」と言ったとします。
そんな時は一番に「私がします」と手を挙げましょう。
いろんなことを経験するチャンスが次々と現れます。

見てるだけでもいいから参加する

上の例で,遅刻した生徒と LINE がつながっていなければ「私がします」とは言えません。
恥ずかしくて「私がします」とはやっぱり言えないということもあるでしょう。
でも,LINE をしてくれる生徒や先生の近くに行くことはできます。
近くにいれば,問題が解決していくところを観察して学ぶことができます。
野次馬だと思われてしまい,気まずい思いをすることもあるかもしれませんが,それも人間関係の勉強になります。

おわりに

世の中のは関わらない方がいいこともたくさんあります。
人間関係の問題は特にそうかもしれません。
でも,理学療法士にとって避けては通れないところです。
少しずつがいいのかもしれません。

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